コンピュータ関連::クラウド::AMAZON、MySQLベースのクラウドDBでMicrosoftのAzureへ対応

InfoQ: AmazonMySQLをサービスとして提供
http://www.infoq.com/jp/news/2009/11/Amazon-RDS-MySQL
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Amazonは新サービスとして、クラウド上にリレーショナルデータベースを作成し、
アクセスするためのソリューション、Amazon Relational Database Service
(RDS)を発表した。ホストされたデータベースはMySQL 5.1である。発表は
MicrosoftはリレーショナルDBを基盤としたクラウドソリューションSQL Azureが
利用可能になることを発表する予定であるPDC 2009を3週間後に控えた時期に
行われている。

AmazonやほかのクラウドベンダーはこれまでSimpleDBのようなリレーショナル
ではないデータベースを提供してきた。Microsoftはこの状況を変えようと、
クラウドサービスWindows Azure Platformの一部としてMS SQL Serverのサブ
セットを SQL Azureとして提供することを計画している。Amazonの動きは
興味深いものであり、Amazonが、リレーショナルDBを特別なサービスとして
提供することを正当化できるほどそれに興味を持つ顧客が十分にいる、
という結論に至ったことを示唆している。おそらくAmazonはAzureに喜んで
切り替えようとする顧客を失いたくなかったのだ。

この動きはAmazonが一年前に行ったEC2上でWindowsをサポートする予定がある、
という発表と同様のものである。その発表もMicrosoftがAzureを発表したPDC 
2008の1ヶ月前に行われている。

Amazon RDSはスタートアップ企業FathomDBに大きなインパクトを与えることに
なるだろう。FathomDBはEC2上でリレーショナルデータベースを提供している
ベンダーであるが、Krishnan Subramaniarn氏が次のように単一ベンダーに
依存することの脆弱性について指摘している。

(中略

実質的に、Amazon RDSはMySQLをクラウド上に提供することで、顧客がMySQLを
インストールしたり設定したり管理したりする必要がなくしている。
RDSは様々なサイズのMySQLインスタンスを提供しており、サイズを大きくしたり
小さくしたりすることもできるし、自動的にバックアップされ、ログもとられて
いる。そのデータベースは通常ネットワーク越しにシンプルなAPIかコマンド
プロンプトを用いてアクセスできるが、SSHはサポートされていない。
RDSは既存のMySQLデータベースのインポートのサポートも提供している。
Amazonはさらにデータをより保護できるようにするために複数の利用可能な
ゾーンでのレプリケーションを提供することを計画している。